こんなことしてたら、またああいうやつに捕まっちゃうのに。
もう、動けない。
視界が霞む。
体が言うことを聞かない。
立ち上がりたいのに、体を起こすほどの体力が残っていない。
「大丈夫か?お前」
突然上から声がした。
言っている言葉は優しいのにどこか冷たいような低い声。
男の人?
ていうか、大丈夫だったらここに倒れてないだろ…。
でも、助けてくれるなら助けてもらいたい。
そう考えているうちに、だんだん思考は停止していく。
意識が朦朧としているのを感じる。
そして、彼の格好すら見ないまま、私の意識は遠のいていった。

