浅葱色の妖



「お嬢さん、こんな夜におひとりで?」



なんともガラの悪そうな親父が話しかけてくる。



「あ、いや、まあ…」



うまく嘘をつくこともできず、なんとかはぐらかそうと頑張る。



「ちょっとこっちに来ねぇか?楽しい店だから大丈夫だぜ」



彼はニヤリと笑う。



絶対に楽しい店じゃない。



理由もなくただそう思う。