「やっぱり無茶だよ。顔も分からない人を見つけるだなんて」 「それでも見つけるの」 私は今までずっとそのことだけを考えて生きていたから。 あの恐ろしい目の、青い羽織の人。 鮮明に思い出すことなんてできないけど、初めて見た目だった。 見つけたらすぐにわかるはずなんだ。 「私は大丈夫」 自分に言い聞かせるように、そう言った。