屯所についた途端、お前は部屋に戻ってろなんて言われてしまい部屋に戻らなくては行けなくなってしまった。
そう言われたってあの怪しげな男と土方さんがどこへ行くのか気になる。
もちろん私はついて行くことにした。
隠れながらついて行けば気付かれることはないだろう。
そういうことは長老と特訓したから得意中の得意である。
物陰に隠れながら様子を見ていると、何やら大きな部屋に入っていった。
忍び足でその部屋の前まで近付く。
聞き耳をたてると、話し声が聞こえてくる。
そっと襖の隙間から部屋の中を覗く。
さっきの男と土方さん、近藤さんや藤堂さん、それと道を教えてくれた背の高い男がいた。
他にも三、四人男の人がいたが、私の見たことのないような人ばかりだった。
確か土方さんと近藤さんと藤堂さんは幹部と呼ばれる偉い人達だとお春さんが言っていた。
ということはあの背の高い男も幹部なのかもしれない。
近藤さんを中心に丸くなって座る神妙な顔の男達は、そこにいるだけで迫力がある。
その円の中心にいる連れてこられた男は近藤さんの前で項垂れていた。

