浅葱色の妖


「ほ、本当に!?」



藤堂さん、なんて良い人!



女でよかった!



「私が謎を見つけて、藤堂さんに聞いたら合ってるかどうか教えてもらえるって事ですね?」



「そう、そういうこと〜」



少し謎を見つけるのが簡単になったような気がする。



いや、確実に簡単になった。



「ありがとうございます!!」



私が言うと藤堂さんは楽しそうに笑った。



「この事は局長や副長には言わないでくださいね」



少し小さな声で言ったその言葉は、いつもよりも落ち着いていた。



局長と副長っていうのは、近藤さんと土方さんのこと。



「もちろんですよ」



私もにこりと笑う。



藤堂さんは優しく微笑み返して屯所の中は戻っていった。



藤堂さんに出会えて本当に良かった。



好きだとか、そういう感情じゃない。





あの人への手掛かりを一番引き出せる人。



そんな人だから。



すごく良い人だから、利用するのはちょっとだけ気がひける。



だけど、そんな感情よりももっと大きな感情が、大きな憎しみが、私の心を支配しているから。



楽しくしていても忘れることの出来ない、黒い感情が。