浅葱色の妖


が、近藤さんが起きる気配はない。



「あの、近藤さん…」



もう少し強い力で肩を叩いてみる。



起きる気配はない。



「近藤さん!!!」



大きく息を吸って、耳元で叫んでみた。



「うわあぁぁ!」



近藤さんはぱっちり目を開けて座ったまま後ずさった。



「あ、あれ…。葵ちゃん」



彼は大きく見開いた目で私を見ると、ほっとしたように息をついた。



「敵の奇襲か何かかと思ったよ」



そう言うと、近藤さんはハハッと笑った。



「それで、どうしたんだ?何か用があったんじゃないのかい?」



近藤さんは優しく微笑む。



うん。やっぱりこの人は局長って感じだ。



「あの…新選組の謎って、知ってます?」



回りくどいのは面倒だ。



単刀直入に言うと、近藤さんは不思議そうな顔をした。



「…どこでそれを?」