浅葱色の妖


「二番目に偉いのは副長、土方歳三。あの人は…」



「ええ!?」



お春さんが何か言いかけたけど、それを聞く前に私は叫んでしまった。



私を助けてくれたあの土方さん!?



あの人も偉い人だったの!?



あんなに口が悪いのに副長…。


根は良い人なのかもしれないけど、普段は全く良い人じゃないと思う。



あんな人についていこうと思うのかな…



「何を驚いてるかわからへんけど、あの人は鬼の副長言われてみんなから一目置かれてるで」



「へええ…」



鬼の副長って、どういうことだろう。



私が不思議に思ったのがわかったのか、お春さんは少し考えた後に話し始めた。



「土方さんが作った『局中法度』を破ると、切腹を言い渡される。敵前逃亡するとか、隊を脱走するとかな」



怖…。



冷たい印象を受けたのはそういう理由もあるかもしれない。