「……自業自得だ」 冬李さんが、呟く。 怒っているような顔で、忌々しげに言う冬李さんを、僕も、星君もリンヤ君も見た。 僕たちの視線を全く気にしないで言う。 「あれだけのことを言って、敵つくってんだから、そんなの自業自得じゃんか。それでも、こんな奴でも…悲しむ人がいるなんて、そんなの…」 一瞬だけとても悲しそうな、切なそうな顔をして、くるりと踵を返す。 その背中がとても痛々しくて、それでも僕はなんて言葉を言えばいいか分からない。 そのままどこかへ行ってしまう。