リンヤ君は窓を全開にして、冷たい風に当たりながら何か考え事をしている。 鞠さんは、指を組んで何かを願っている。 彩音さんは、ドアの前でじっと息を殺して来る人に対して警戒をしている。 僕は…ただただぼうっと送信したメールを写す液晶画面を、何となく眺めていた。 眺めながら、待っている。 不安と期待を胸に詰まらせながら、会話の無いこの部屋で。