「蘭音、今なに考えてる?」 わたしを後ろから抱きしめるようにして座っている蓮夜くんに、後ろから顔をのぞきこまれた。 「夏紀ちゃんたちのこと」 「そっか。 夏休み、会えるといいな?」 「うんっ!」 それに全力で頷くわたしに、蓮夜くんは優しく笑った。 幸せ、だなぁ...