だれ...?



大きな手がわたしの髪を優しくなでる。



心地いいそのぬくもりは、わたしが大好きで大好きでたまらないもので。



これが夢だったらいいのに...



そう思いながら、重い瞼を持ち上げた。



ハッキリしない意識で目だけ動かすと、飛び込んできたのは猫のようにふわふわと明るい髪。