「え、えーと?
れ、蓮夜くん?」



内心冷や汗まみれになるわたし。



「形勢逆転だな?」



赤く染まった顔はどこに行ったのか、いつもの意地悪な蓮夜くんに逆戻り。



「正直、まだ、全然足りない。

もっと蘭音をちょうだい?」



いいよな?と。



ええっ...!?



今日はもう、いっぱい、いっぱいだよ...っ



そんな返事を聞く前に、ふたたび落とされたその熱をわたしは受け入れるしかなかったのだった。