涙目になりながら、必死に離れようとするけれど



「あれ〜?泣きそうになってるよ〜?
可愛いなあ〜」



「ね、このまま俺たちと遊びに行かない?」



「はい、決定〜!」



ぎゃはははと笑ってわたしを連れて行こうとする。



「いやっ...離してっ...」



男の人に触られることなんてないわたしは、恐怖で膝がガクガクしてきた。



からだが動かない...



助けて...



怖い...



いやっ...




「蓮...夜...くんっ...」



ふっと頭に浮かんできた名前を呼んだとき