*forever yours*

「……っ!」

「言ってくれないなら、私」

「ああ、もう!そんなに見んなっ」

「きゃ!」

またしても翔矢が私を抱き締めた。

それから耳元で悔しそうに囁く。

「今からちゃんと言うけど……その後お前、覚悟しろよな」

「……うん」

「ちなみにここの支払いは済ませたから」

「え!」

「とっくにバレてるわ」

「あ…」

「ドジだなー、お前」

「自分でもそう思う……」



ねえ、翔矢。

これからは何だって伝え合おう。

長い付き合いだけど、これからも一緒にいたいから。

あんなに切なかった船の汽笛が祝福の音に変わり、私はそれを聞きながらゆっくりと眼を閉じた。




    


        ~end~