*forever yours*

口数が少なくて、ぶっきらぼうなのは知っている。

でもこんなに照れ屋だったなんて、多分私は知らなかった。

「ガン見すんなっ」

「わっ」

言うなり翔矢が乱暴に私の腕を引いた。

あっという間に逞しい腕に抱き締められて、翔矢の香りに包まれる。

「これからも由宇を知りたい。だから俺といろ」

「翔矢…」

「で、俺の事ももっと知って」

嬉しくて、胸がギュウッとして、涙が止まらない。

「翔矢、大好き」

「ん」

翔矢がゆっくりと身を起こして私の左手を取った。

「指出して」

「え?」

二、三度の瞬きの間に、翔矢は私の薬指にダイヤの指輪をはめた。

「翔矢、これ」

「お前がいつもガン見してたヤツ。意味わかる?」

うん、うん。

でも、だけど。

「……ちゃんと言って」

「えっ」

涙声で私がそう言うと、翔矢はまともに狼狽えた。

「だって、聞きたいもん」