「嫌だ…、どうしよう…!!」
混乱している私とは違い、誰かが駅員さんにいった。
「先生がホームに落ちました!!助けてください!!」
私達も一生懸命お願いする。
駅員さんも慌てて緊急停止ボタンをおした。
だけど、ホームにはもう電車が入ってきていたのだ。
急ブレーキの音が響く。
思わず耳を塞ぎたくなるような音だ。
そして電車の正面に肉のかたまりがこびりついている。
周りは血の海だ。
「キャァァァァァァァァァァ!!」
先生も死んだ。
1年5組の生徒だけじゃなかったんだ。
13人しかいない教室から、担任の先生までいなくなってしまった。