嘘つきは恐怖のはじまり



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「そんなひどいことされたんだ…ごめんね、私が一緒に行ってれば…」


「ううん、全然大丈夫。」


私達は学校からはなれた土手で話していた。


「今日はさ、思いっきり楽しもう?嫌なことが忘れられるまで!」


「うん!」


2人で笑い合う。


嫌な出会い方だけど、本当にいい友達ができた。


私達は夕方までずっと遊んだ。


「今日は本当にありがとう!」


「ううん!彩香ちゃんが笑顔になってくれれば嬉しいよ!」


また2人で笑う。


「じゃあまたね!」


「うん!また!」


楽しい時間がおわってしまって、寂しかった。


後ろを振り返って手をふると、ふりかえしてくれる。


「あ!無理にじゃなくていいけど…明日は学校来てねー!」


大声で叫ぶゆきちゃん。


「うん!絶対行くからー!」