嘘つきは恐怖のはじまり



「彩香ちゃん!?」


職員室からでてきたゆきちゃんに手をつかまれた。


「はなしてっ……」


「ダメ、はなさない。何があったの?」


「もう嫌なの、私帰る。」


「じゃあ私も帰る!」


ゆきちゃんは楽しそうにいう。


「1日くらいサボっても大丈夫だよ、2人でゆっくり話そう?」


ゆきちゃんの笑顔につられて、私まで笑顔になれた。