今まで浮かれていた自分がバカみたいだ。


恥ずかしくなる。


「美羽、待ってってば」


香奈に腕をつかまれた。


「はなしてよ!」


「圭介くんと付き合ってなんかないよ!!」


大声で叫ぶ香奈。


「あ…」


言ってから青ざめる香奈。


「嘘…ついちゃったね(笑)」


私がそう言うと、香奈は座り込んでしまった。


「……ヤ……イヤ」


震えながらつぶやく香奈。


「イヤだ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!」


泣き叫んでいる香奈を私は冷たい目でみていた。


香奈はフラフラと立ち上がると、笑いだした。


「キャハハハハハハッ」