「なんで俺がお礼言ったのに、お前もお礼言ってるの」 「だって、洗ってもらってるし……」 だから、お礼言わないと。 なんで先輩は突然笑いだしたんだろうと不思議に思い、顔を傾けると先輩はわたしの顔を大きな両手で包み込んだ。 「え……?」 「首、かしげないで。可愛さ増すから」 ……うん?なんか今、信じられない言葉が聞こえてきた気が……。 と思っていると、先輩の手によってわたしの顔はまっすぐになっていた。