Cherries―私に光をくれた者―

まぁ、ありきたりだから分かるか。



そんな事を考えながら教室のドアを開ける。



ガラッ



瞬間静まる空気。




一斉に集まる視線。




そして、始まる陰口。主に女子。





ヒソヒソ



「また、来てるよー。そろそろ辞めればいいのにね。」




「ほんとよ。あいつがいる限り、アリサ様が安心な学校生活を送れないじゃない。」



「ねー。とっとと消えればいいのに。」



「「「ねーー!」」」