Cherries―私に光をくれた者―

天道さんは、私の席にゆっくり歩いてくる。



そして、私の隣の席につき、



「よろしくね。」



と笑った。



彼女の眼鏡の奥で瞳が光った気がした。



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「――で、此処が音楽室。まぁ、選択の人しか使わないから滅多に来ないね。
て、感じかな?これで大丈夫?」




「え、えぇ。助かります。」




あれから、私は先生に放課後の天道さん学校案内を任されてしまった。




まぁ、クラスの皆に押し付けられたとも言う。