Cherries―私に光をくれた者―

「うるさいなぁ。」


ボソッと呟く。




ヨシキを筆頭にアリサを庇いながら、ゾロゾロと竜胆が私のもとへ来る。



一応、下を向いておく。



「岸田さん。まだ露草高校に居たんですか?早く出てって下さいよ。」



『岸田さん』ねぇ。



私が竜胆の時は、『ハヤカ』だったのにね。




「ホントだよ~。まさか、まだ淡い期待抱いてないよね~?竜胆に戻れる~とか。無理だから。」



前は『ハヤちゃん!』とか言って、甘えてた癖に。