Cherries―私に光をくれた者―

その日、母さんが買い物に行ってる間に家にある全財産を持って、俺の義理の父親は姿を消した。






母さんは無くなった金と居なくなった愛する人を諦めずに探していた。





だけど、ずっとその状態で居られる筈もなく、1週間経ったある日、母さんは諦めたのか家中の物をひっくり返すことも、叫ぶこともなくなった。





『やっと、落ち着いたのかな。』





と思って、俺は落ち着いた母さんの隣で





「大丈夫。

俺、母さんの為に出来ることがあるならするから。


隣に居るから。」






と言った。






母さんは只、「ありがとう。」と泣いていた。