Cherries―私に光をくれた者―

何回か鳴らせば直ぐに居なくなる。
そう思ってたけど、そんなことなかった。




インターフォンは回数を増すごとに次の音が鳴るのが早くなり、終いには玄関のドアを思いっきり叩かれて、それと同時に叫んでいた言葉で全てを知った。






「おい!居るのは、分かってんだよ!

とっとと、出てこいよ!金、返せよ!
どんだけ、貯めれば気がすむんだよ!!」




金融会社の取り立てだった。




あの日、父さんと母さんはお金を借りに行ってたんだ。




それから、無くなっては借り、借りては無くなり、それを繰り返してついに借金は5千万まで膨れ上がってたらしい。