Cherries―私に光をくれた者―

金が底を尽きて、生活も厳しくなって、ろくなご飯も食べれなくて、ガスも水道も止められて、




『そろそろ潮時か。』




そんな風に思ってた時だった。




朝、目が覚めると母さんと父さんは家に居なくて不思議には思ったけどどうともしなかった。






そのあと、二人が帰ってきたのは夕方でリビングに入ってきた二人を見て驚いた。




満面の笑みで俺に



「ただいま。」



なんて言うんだ。






そんな二人の顔を見たのは多分、1ヶ月振り位だった。





俺は、仕事でも見つかったのか。
また、戻れるのか。


なんて思って



「お帰り。」



と笑顔で返したけど直ぐに異変に気付いた。




二人は俺となんて挨拶をしてなかった。



俺に『ただいま。』って言ったんじゃなくて、只家に帰って来たから『ただいま。』
と言ったんだ。