Cherries―私に光をくれた者―

ある日の夕方、いつもは夜に帰って来るはずの父さんがその日は珍しく早く帰って来た。






玄関にフラフラと入ってくる父さんを見て、少し可笑しいと感じたが仕事を早めに切り上げたのだと思った。



だから、疑わなかった。

普通に父さんへ向かいながら、



「お帰り。父さん。」



と言う俺。



丁度、目の前に来て荷物を貰おうとしたときだった。


バチンッと何かを叩く音がして気がついたら俺は床に転けていた。




理解するには少し時間が必要だった。


だけど、リビングから母さんが出てきて



「貴方!なんて事するの?!」



そう言いながら俺の頬をさすってたから分かった。




父さんに殴られたって。