Cherries―私に光をくれた者―

不意に扉の方で音がして、そっちを向くとフワッと美味しそうな匂いがして、ヘッドフォンと口の布が外されたと思ったら



「口を開けろ。」



っていう男の声が耳に届いた。


私は只、ソイツが言うことに従って食事をした。



それからもそんな日々が続いた。


全ての自由を奪われてどれくらい経ったか、そんな事も分からなくなったある日それは起きた。


いつもと同じように男が食事を持ってきて、私はソイツに従って食事をした。




だけど、その日は何かが違った。


いつも来る男とは少し違う声だった。


「ハァハァ」と荒い息遣いも聞こえた。



直ぐに『可笑しい』って気付いた。


私は意を決して聞いた。


「貴方は誰?いつもの人は?」


って。




そしたら突然男の方からパリンッ!という音が聞こえて、ハッとした時には遅かった。




私はソイツに押し倒されていた。