あの日から、私は"あの子"になった。
"あの子"で生きなければならなくなって。
"私"はこの世界から消えた。
目が覚めたら、"私"はいなかった。
だから私は、"あの子"になることを決めたんだ。
ただただ気づいて欲しかった。
誰にも、気づいてもらえなくて。
君だけが、気づいてくれた。
君だけが、"私"と接してくれた。
でもね、ごめん。
もう"私"にはなれないんだよ。
────私は"私"として生きたかった。
ただそれだけだったの。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…