「貴也も!久しぶりだね!元気してた?」 「…おう。そこそこだ」 「そこそこなのか~!あはは~」 結灯はけらけら笑う。 俺たちはバーベキュー以来会ってなかった。 つまりあの日から今日まで。 ずっと、気になっていた。 結灯は俺を気遣っていたのか、本当に釣れた魚を早く見せたかっただけなのか。 (釣れた魚は本当にでかかった) どちらにしろ、あのとき俺は助けられたのだから。