あいつらしい、文章だった。 元気で、どんどん話展開させて、 こっちをお構いなしに振り回して。 いなくなっても、 やっぱり結灯は、結灯だった。 「………忘れるわけねえじゃん」 そう呟いてふと思い出す。 今日は、6月。 俺が引っ越してきたのも、6月。 もう、あいつと会ってからほぼ1年。 すっごい充実した1年だった。 あの日、見た景色はあるだろうか。 俺は、走り出していた。