こんなときなのに。 久しぶりに面と向かった結灯を、 やっぱり好きだなって思う。 ふっ、と口から息がこぼれて。 「今まで頑張ってきたくせに、 最後に色々諦めてどうすんだよ。 台無しじゃねぇか」 結灯の瞳が、ゆらゆら揺れる。 「一度全力で始めたんだ。 ………………最後まで、全力でやれよ」 ポン 小さい頭に、俺の手を乗せる。