血だらけになった碧。なぜ誰も治癒をしない?




目の前に立ちはだかる敵。なぜ倒さない?




「っ碧!」

隣で愁兄が叫んだ。




その声に、Sクラスのみんなもホッとしたような表情を見せた。







しかし、その隣の私を見て────












蔑むような視線を向けた。