外へ出ると明るい光が目に差し込み、あたしは目を開けていられない。



太陽の光が雪に反射して辺り一面光の渦だ。



「まっぶしいぃ」



昨日は池なんかも見えたのに、今日は雪に埋まってそんな物見えやしない。



池に鯉がいなかった事を祈ろう。



「おはようございます。今年も宜しくお願いします」



門を出るとすぐにいつもの車が止まっていて、大輔さんがお辞儀をしている。



「こちらこそ」



あたしは咄嗟に頭を下げると「お前にじゃねぇよ」と豊に辱められた。



別に言わなくていいじゃん。



わざわざお前は間違ってるなんて指摘するとこじゃねぇのに。



糞豊が……



「そんなことないですよ。カナさん、今年もお願いしますね」



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