飲みものやおつまみが並べられ、数分がたつと一志さんと祐樹が店内へと入ってきた。



「おー待たせたなって、もう始めてるわけね」



靴を脱ぎながら、一志さんは苦笑い。



「当り前だろ。お前ら待ってたらいつになるかわかんねぇし」



佐枝子さんはアルコールがはいるといつも以上に強気になるみたい。



「相変わらずだな」



「祐樹ぃ~ほらここ座れ」



祐樹が声をかけると、佐枝子さんは隣に座っていた翔を追いやり祐樹の座るスペースを作る。



「一志さん、いいんすか?」



追いやられた翔は一志さんの横に座った。



「佐枝子は昔から祐樹が好きなんだよ。でも、いつまでたっても相手にされないから俺にしたってわけ。今に始まったことじゃないからなぁ~」



アハハと笑う一志さんにさすがの翔も言葉を失っている。



「祐樹知ってんの?カナと豊は付き合ってるんだぞ!!いいのか~妹がこんな男に奪われて」



「ビール2つ追加」