車が止まり外に出ると、この間祐樹と行った店の前だった。 そっか…… 祐樹の友達ってことは、佐枝子さんや一志さんの友達でもあるんだ。 「カナちゃん」 「はい」 豊に手を引かれているあたしに煙草をくわえた一志さんが近づいてきた。 「祐樹も呼んでいい?」 「はい」 「いい顔だね。カナちゃんは笑顔が似合う」 恥ずかしい台詞をサラッと言ってしまう一志さんは再び車に乗り込み祐樹を迎えに行った。 あたし達は先に店の中へと入る。 扉を開けると「いらっしゃいませ!!」という元気のいい声が。