上下とも真っ黒の服に金色で漢字が色々と入っている。



開かれた胸元にはゴールドのネックレスをしていて、お腹の辺りには白いものがまかれている。



そして、いつもはフワフワとなびく金髪がきっちりとセットされていた。



長い前髪のせいで、ちゃんと見た事はなかったけど、オールバックの髪型に綺麗な鼻筋が際立っている。



「何ジロジロ見てんだよ」



「それ何?」



「これか?」



上に羽織っているものをピラピラとさせる。



あたしはコクンと大きく頷いた。



「とっぷく」



「えっ?」



「特攻服って言うんだよ」



「へぇ~」



聞いたことがある。



でも、見たのは初めてでなんだか触れてみたくなった。