あたしの症状を聞いて、具体的な病名があるとか言うんじゃねぇよな?



それを聞くのは怖いけど、もしそうならきちんと明美に聞いてもらったほうが良さそうだ。



「豊と知り合いが話してた時」



「知り合いって女?」



「あぁ」



きちんと話すつもりではいるけど、静香のことは隠しておいた。



あたしの口から誰かに話していい事ではないと思ったから。



「へぇ~」



「なんだよ?!」



明美はいきなりニヤニヤしだした。



「それは恋だね」



「コイ?」



「カナは豊先輩に恋してるんだよ」



「はぁ?!?!?!」



大声を出したあたしにクラス中の視線が突き刺さる。