ノートに1通り流れを書き終え、あたしはふぅ、と息を吐いた。

こんなこと、自分に出来るか不安だけれど......やるしかないんだ。

海華を守れるのは、あたししかいない。




ついに、6月27日になった。

その日は祝日だったので、学校は休みだ。

海華から、いじめっ子たちは週末はいつも遊びに行っていると聞いている。

そのせいで、毎回テストは散々なのだそうだ。

___その怒りを、頭の良い海華にぶつけるらしい。

あるときは、

「お前、頭いいんだったらこっから飛び降りても生きれる方法考えてみろよ」

と言い、二階の窓から突き落とされたこともあったらしい。

そのときは、肋骨を2〜3本骨折したそうだ。

はぁ、考えるだけでイライラしてくる。

そうだ、柳田が遊びに行ってしまう前に、呼び出さなければ。

時刻は午前8時。

あたしは架純に柳田の家を聞き、そこに向かった。