孤独な彼女の秘密

それから、四半刻程経ってアイツが、






「沖田さん。少し、外します。何事も無いように歩いていて下さい。」







と言って急に僕の隣からいなくなった。







何処に行った?と思い、周りを見回すと・・・





浪「ヴッ!」





呻くような声が聞こえた。




見ると、僕らから少し離れた正面の場所で、アイツが浪士の袴の首根っこを左手でもっていた。




片手には刀を握って。







「?!」



僕らは慌てて、駆け寄る。