(ああ、今なら唄える気がする‥‥) 「天地(あめつち)の 神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに波たたぬ世を」 促されるように唄い終わると私は眩しい光に包まれた。 眩しさから咄嗟に閉じた目を開けると、 巫女装束であった自分の身なりは姫巫女として鮮やかで美しく艶やかな本装束を身に纏っていた。 かすかな光を放つその着物は、キラキラと輝く小さな小花が白い羽織に縫い込まれていて。 言葉では表せない程にとても美しかった。 (これが、姫巫女の本当の姿‥‥)