さて、帰ってきたはいいものの、何もすることがなく暇だ。

テレビを付けてみるものの、面白い番組はやっていなく、結局消すことにした。

どうしよう、と悩んでいるとこの家に2階があることを思い出した。

あそこなら、なにか面白い本があるかも!

そう思い、2階へと向かった。

「うわぁ!」

案の定そこには、たくさんの本が置いてあり暇を潰すにはもってこいの場所だった。

色々な本を見て回り、その中にあった、一つのミステリー小説を読むことにした。

昔から、本は好きだった。

嫌な事から目を背けられて

本を読んでいると不思議と幸せな気持ちになれた。











本を読み終わり、ふと気付いたら外はもう、暗くなっていた。

本を片付け、リビングへ向かう。

時計は午後5:30を指していた。

そういえば最近は、楓摩に頼ってばっかりなので、私にもなにか出来ることがないか考えてみる。

グゥゥゥゥ…

お腹が鳴った。

いつもなら、もうそろそろ夕食の時間なのでお腹が減る。

そうだ!

私が、楓摩の分もご飯を作ればいいんだ!

思い立ったらすぐに行動に移す。

冷蔵庫の中身を確認して、なにか作れるものがないか考えてみる。

豚肉、人参、玉ねぎ、ジャガイモ……

これなら、あれが作れるじゃないか!

そう思って、料理を作り始めた。