それでも、なんとか5時間目の授業は乗り切った。

「茉夢、私ちょっと保健室行ってくるね……」

さすがに、私も限界を感じたので保健室に行くことにした。

「朱鳥、大丈夫!?顔、赤いよ!私も付いて行くから!」

「うん……ありがと。」

それから、私は茉夢に付き添われて、保健室に行った。

ガラッ

「失礼します。先生、朱鳥が具合悪いみたいで。」

「ん?朱鳥ちゃん?あぁ!楓摩の言ってた子?」

そこにいたのは、白衣を着た美人の女の先生。

「……はい。」

楓摩の知り合いだって、言ってたっけ……

私は、入院する前までは、保健室に来ることなんてなかったから、実際に保健室に来るのは初めてだ。

「あ、茉夢ちゃんは、帰ってていいわよ。ありがとう。」

「はい。じゃあ、朱鳥ファイト!」

そういうと、茉夢は教室へ戻っていった。

「朱鳥ちゃん、大丈夫?とりあえず、ベッドに行こっか。」

そういって、ベッド案内される。

ベッドまで、歩いている途中

クラッ

また、さっきの目眩がした。

「朱鳥ちゃん!大丈夫!?ちょっと、ごめんね~」

そういうと、先生は私を抱きあげてベッドまで運んでくれた。

「ちょっと、お熱計ろっか。顔も赤いし、高そうね。」

体温計を渡されたので、脇に挟む。

ピピピピピッ♪ピピピピピッ♪

「鳴ったねー、何度?」

体温計を見てみると……

38.9の文字。

「あちゃー、結構高い熱出ちゃったね~。じゃあ、楓摩に連絡しておくから、朱鳥ちゃんはそこに寝ていて。」

「……はい。」

布団をかけてもらって、瞼を閉じるとだんだんと眠くなってきた。