ドキドキしながら、恐る恐るドアを開ける。

「うわ~!!キレイ!」

そこには、モノトーンで統一された、とても広い部屋。

「ねっ!ねえ!お部屋、探索してもいい?」

子供のように興奮し、ワクワクしながら楓摩に聞く。

「いいよ。でも、走っちゃダメだよ?」

「うん!」

「俺、車に荷物忘れたから取ってくるな。」

しばらく、いろんな部屋を見て回った。

リビング、寝室、キッチン、洗面所、お風呂場……

どこも、広くてとても綺麗だった。

家具は、全部モノトーンで統一されていてかっこよかった。

あれ、これなんだろう?

そこにあったのは、2階に通じる階段。

マンションに2階があるなんて!

ワクワクしながら、階段を登っていく。

そこは、書庫のようだった。

天井まで続く真っ白な本棚にビッシリと本が詰まっている。

小説やマンガ、それに参考書のようなものもあって、まるで小さな本屋さんみたいだった。

すると、なにやら下からガチャガチャと聞こえてきた。

なにか、あったのかと急いで階段を下りる。

その時……

ツルッ