「着いたぞー!」

私の家から車を走らせ、20分。

着いたのは、いかにも高級そうなマンション。

「楓摩の家って、ここ?」

「そうだよ。ここの、20階。」

そういいながら、ホテルのようにキレイなエントランスを進んでいく。

すごいな……

エレベーターのボタンは20階まで……

って事は、最上階!?

やっぱり、さすがだな~

「朱鳥、なーに考えてんの?」

「別にー、ただ凄いな~って」

「別に、凄くもないよ。そーいえば、先に言っとくと陽向もここのマンション。ちょうど下の階に住んでるから。」

「えっ?陽向先生も?」

「おう、だから俺がいない時になんかあったら陽向に言えよ?」

「はーい!」

そんなこんなで話しをしていると、部屋についたみたいだ。

「俺たちの家は、2027室ね。陽向は1927だから。」

「了解です!」

「ハイ。これ、合鍵。開けてごらん?」

そういって、渡されたのはカッコイイ感じのカードキー。

「わ、私が開けていいの?」

「いいに決まってんだろ?今日から、ここの家の住民なんだからさ。」

「うん!」