夜中

体が熱くて熱くて目が覚めた。

ゆっくりと額に手を当てると、ビッショリと大量の汗をかいていた。

熱、下がってないみたい……

頑張って寝ようと思ったけど、苦しくて眠れない。

息がしづらい。

一息一息が、熱くて、体まで熱くなるみたい。

楓摩は、いつの間にか居なくなってるし、どうしよう…

楓摩に貼ってもらった冷えピタは、汗で剥がれてベッドに落ちている。

保冷剤もすっかりぬるくなって役目を果たさない。

ナースコールを押そうかとも思ったけど、こんな夜中じゃ、迷惑になるよね…

そう思って、私は、ジッと耐えていた。















眠れなくて、ボーッと天井を眺めていると、突然、自分の体がビクッとなった。

その途端、周りが真っ暗になって何も見えなくなる。

自分が何をしているのかも、わからなかった。