ご飯を作り終えて、ある程度の身支度をしていると、寝室から俺を呼ぶ声が聞こえた。

小走りで寝室へ向かう。

寝室のドアを開けて、朱鳥の元へ走る。

「楓摩……楓摩…………うぅ…」

朱鳥は、また眠りながら泣いていた。

パニックまではいかないけど、悪化したらそうなってしまう。

だから、早めに朱鳥の事を起こして、朱鳥を抱っこする。

「朱鳥、おはよう。」

「……グスッ…ヒック…………ふ…ま?」

「うん。おはよ。大丈夫?怖い夢みた?」

そう言うと朱鳥は、小さく頷いた。

少しだけ朱鳥の体が熱い気がする。

とりあえず、朱鳥を抱っこしたままリビングへ行き、朱鳥をソファに降ろす。

それから、体温計を取って、まだウトウトしている朱鳥の脇に挟んだ。

ピピピピピッ♪

ピピピピピッ♪

体温計を抜き、表示を見ると38.6。

やっぱり、熱ある……

それも、かなり高い方。

朱鳥をソファに寝かせてから毛布をかけて、俺は朝ごはんの用意をすることにした。

朝ごはん食べたら、すぐに病院かな……

きっと、このまま入院になって、そのまま治療だろうな…