「よしっ!!おっけー。」

瀬川先生に冷えピタを貼ってもらい、またベッドに寝っ転がる。

「じゃあ、今日は安静にしててね。何かあったらナースコールで言ってね」

そう言うと、瀬川先生も仕事があるらしく、すぐに言ってしまった。

暇だな~

と思いながらベッドでゴロゴロしていると、ドアがノックされた。

「はーい。」

ガラッ

「朱鳥っ!!」

ドアが開いて、入ってきたのは……茉夢!?

「ま、茉夢、どうしたの!?え?学校は?」

「学校は今日は休み!!それより、大丈夫だった!?心配してたんだよっ!!何回か来たんだけど、治療中だからって、会えなかったり、病室に来ても朱鳥ずっと寝てるし…」

茉夢、来てくれてたんだ……

なんだか、嬉しくて自然と笑顔になる。

「朱鳥ー、元気で良かったぁ!!」

そう言って、茉夢はギューッと私の事を抱きしめてくれる。

「ありがと」

なんだか、照れくさくて一言しか言えなかったけど、でも本当はとっても嬉しい。

それから、私はしばらく再会の喜びに浸ってから、おしゃべりを始めた。