* * *
ひかりのスマートフォンが震えた。
「も、もしもし!」
「…久しぶり、ひかりちゃん。」
「レオ…くん…。」
「あれ、泣いてる?」
「泣かないで観る方が無理だよ…。」
その時、玄関のドアが開くガチャリという音が聞こえた。慌てて玄関に向かうと、そこにはスーツを着たままのレオがいた。
「ただいま、ひかりちゃん。」
電話から、そして目の前から、二つの同じ声がする。
「おかえり、…レオくん。」
ひかりは耐えきれなくなってレオにぎゅっと抱き付いた。酷い顔を隠したい気持ちもあったけれど、触れて確かめたかった。本当にレオが帰ってきたことを。
「うわぁ、ひかりちゃん。大号泣。」
「…心配したんだから…。どれだけ心配したと…。」
「ごめんね、ひかりちゃん。でも僕、ひかりちゃんに泣かれると弱くて。」
「待つのがこんなに辛いって…知らなかった…。」
「え?」
ひかりの身体を右腕で抱き返しながら、その左手は頭を撫でてくれるその優しさが心地いい。でも今、この心地よさに甘えていてはいけない。思い出を、想いを君に返すと決めたから。
ひかりはゆっくりとレオから離れ、一度だけ腕で目元を拭った。そして、レオの目を見つめる。
「ひかり、ちゃん?」
「…たくさん、待たせてしまってごめんなさい。レオくんの想いに返せるだけの言葉、いない間にたくさん探したんだけど…。これで伝わるかわからないけど、…聞いてくれる?」
「もちろんだよ、ひかりちゃん。」
ひかりの両手をそっと包み込んでくれるその優しさも、少し目尻が下がった笑顔も、まだまだ知らないレオがいたとしても、それでもその全てを愛しいと思える。
「…誕生日、おめでとう。私、レオくんのことが大好きです。」
ひかりのスマートフォンが震えた。
「も、もしもし!」
「…久しぶり、ひかりちゃん。」
「レオ…くん…。」
「あれ、泣いてる?」
「泣かないで観る方が無理だよ…。」
その時、玄関のドアが開くガチャリという音が聞こえた。慌てて玄関に向かうと、そこにはスーツを着たままのレオがいた。
「ただいま、ひかりちゃん。」
電話から、そして目の前から、二つの同じ声がする。
「おかえり、…レオくん。」
ひかりは耐えきれなくなってレオにぎゅっと抱き付いた。酷い顔を隠したい気持ちもあったけれど、触れて確かめたかった。本当にレオが帰ってきたことを。
「うわぁ、ひかりちゃん。大号泣。」
「…心配したんだから…。どれだけ心配したと…。」
「ごめんね、ひかりちゃん。でも僕、ひかりちゃんに泣かれると弱くて。」
「待つのがこんなに辛いって…知らなかった…。」
「え?」
ひかりの身体を右腕で抱き返しながら、その左手は頭を撫でてくれるその優しさが心地いい。でも今、この心地よさに甘えていてはいけない。思い出を、想いを君に返すと決めたから。
ひかりはゆっくりとレオから離れ、一度だけ腕で目元を拭った。そして、レオの目を見つめる。
「ひかり、ちゃん?」
「…たくさん、待たせてしまってごめんなさい。レオくんの想いに返せるだけの言葉、いない間にたくさん探したんだけど…。これで伝わるかわからないけど、…聞いてくれる?」
「もちろんだよ、ひかりちゃん。」
ひかりの両手をそっと包み込んでくれるその優しさも、少し目尻が下がった笑顔も、まだまだ知らないレオがいたとしても、それでもその全てを愛しいと思える。
「…誕生日、おめでとう。私、レオくんのことが大好きです。」



