レオの方が10センチは背が高い。それにレオは顔が小さく足の長い現代人だ。それなのにこんなに歩きやすいのは、レオが意識してひかりに歩調を合わせてくれているからだろう。
「ここ渡って行こうか。」
「はい。」
手が一度離され、手袋をしていない方の手がひかりのポケットをつついた。
「ひかりちゃん、手、出して?」
「…ほ、ほんとに繋ぐの?」
「…ほんとだよ。緊張してるの、ひかりちゃんだけじゃないからね。」
そう言われてレオの顔を見上げれば、確かに耳まで赤くなっていた。
「早く!あったかさ逃げちゃう!」
「は、はいっ!」
急かされてポケットから手を出すと、今度はレオの熱がダイレクトに伝わってきた。熱くて大きくて、優しい手。この手がたくさんの音楽を奏でてきたのだと思うと、何だか不思議な気持ちになった。
「…あー…だめだ嬉しすぎ…1年の始まりの日からこんなに幸せ使っちゃったら、僕の今年はどうなるんだろう…。」
「い、いやっ…そんな…そこまでの価値はないっていうか…。」
「何言ってんのひかりちゃん!価値大アリだよ!価値しかないよ!」
「レオくん大袈裟だよ。」
あまりの真剣さに思わず笑ってしまう。そんなに前のめりになって言うことでもないと思うのと同時に、そんな風に想ってくれることが素直にとても嬉しい。
自分がこんな風に、男の人と手を繋ぐ日が来るなんて思ってもみなかった。初めて手を繋ぐなんてことは、中学や高校の間に誰でもできるものだと思っていた。そして、その機会を逃した自分にはもうそんなことができる日なんて来ないとも思っていた。それなのに今、とても自然に手を繋ぐことができている。
「…ほんと、僕ばっかりが嬉しくて困っちゃうな。」
「レオくんだけじゃ…ないです。」
「え?」
反射みたいに出た言葉。手を繋ぐことよりもずっと、言葉にする方が難しくて恥ずかしい。
「ここ渡って行こうか。」
「はい。」
手が一度離され、手袋をしていない方の手がひかりのポケットをつついた。
「ひかりちゃん、手、出して?」
「…ほ、ほんとに繋ぐの?」
「…ほんとだよ。緊張してるの、ひかりちゃんだけじゃないからね。」
そう言われてレオの顔を見上げれば、確かに耳まで赤くなっていた。
「早く!あったかさ逃げちゃう!」
「は、はいっ!」
急かされてポケットから手を出すと、今度はレオの熱がダイレクトに伝わってきた。熱くて大きくて、優しい手。この手がたくさんの音楽を奏でてきたのだと思うと、何だか不思議な気持ちになった。
「…あー…だめだ嬉しすぎ…1年の始まりの日からこんなに幸せ使っちゃったら、僕の今年はどうなるんだろう…。」
「い、いやっ…そんな…そこまでの価値はないっていうか…。」
「何言ってんのひかりちゃん!価値大アリだよ!価値しかないよ!」
「レオくん大袈裟だよ。」
あまりの真剣さに思わず笑ってしまう。そんなに前のめりになって言うことでもないと思うのと同時に、そんな風に想ってくれることが素直にとても嬉しい。
自分がこんな風に、男の人と手を繋ぐ日が来るなんて思ってもみなかった。初めて手を繋ぐなんてことは、中学や高校の間に誰でもできるものだと思っていた。そして、その機会を逃した自分にはもうそんなことができる日なんて来ないとも思っていた。それなのに今、とても自然に手を繋ぐことができている。
「…ほんと、僕ばっかりが嬉しくて困っちゃうな。」
「レオくんだけじゃ…ないです。」
「え?」
反射みたいに出た言葉。手を繋ぐことよりもずっと、言葉にする方が難しくて恥ずかしい。



